FXで勝つために必要なこととはなんでしょうか。
よく絶対に勝てるやり方を「聖杯」なんて呼ばれたりします。
しかし実際そんなものはなく、
私は、FX唯一の勝ち方は「長くトレードできること」にあると考えています。
これをいうと「近道をしようと思っている人」からは嫌われます。
ただ、そんな人は最初からこんなタイトルの記事をクリックしないと思うのです。このタイトルをクリックして今読んでいるあなたは見込みがあると思っています。
よくいわれていることですが、楽(らく)したいとかすぐに稼ぎたいという考え方をしていると投資は負けます。
このページでいいたいことを少しだけ先にまとめると、
FXは、少し減らしても十分挽回(ばんかい)ができるが、
大きく減らしてしまうと挽回(ばんかい)ができなくなるということです。
つまりこのことを突き詰めてみるのです。
とりあえずは読んでいただけると幸いです。
FX唯一の必勝法は長くトレードをしていくこと

資金管理・手法・マインド・チャート分析・検証、これら全部が大事であることはいうまでもありません。
しかし、それぞれの気むずかしいはなしよりも「長くトレードできること」のほうが大事です。
FXは派手にハイレバで取っていけるものではなく、じつはコツコツ地道なもの。
「長くトレードできること」の反対は「長くトレードができないこと」です。そのままですが。
「長くトレードができないこと」の原因は、資金を一発で溶かしていることです。
結局はこのことは資金管理の分類に入るということにもなりますね。
投資やトレードは間違ったやり方を続けていることが一番不幸なことです。
大きく口座資金を減らしてしまうような一発勝負を繰り返している人は危険です!
なぜ一発勝負がダメなのか | サイコロの例を知る
投資は生き残ることが大事で、
FXのような短期トレードであっても1回こっきりでおわらせてはいけません。
とにもかくにも長くトレードしていく必要があるのです。
なぜハイレバ一発勝負がダメなのか、
ここでいうハイレバ一発勝負の定義は、
1回のエントリーで大勝ちするか、ほとんどの口座資金を失ってしまうかの
二択の勝負をしてしまうということです。
そして大勝ちしたら、その利益分も含めてさらにハイレバ一発勝負を繰り返してしまうことをいいます。
とくに利益分も含めた2回目以降のハイレバ一発勝負で勝てるとなると、もっと大きな利益を見込めるので、このやり方の魔力には取り憑(つ)かれやすいです。
ハイレバできる海外FXだからこそやりがちなことでもあります。
「勝っているうちにやめればいい」と簡単にいうかもしれませんが、
パチンコやネトゲを引退するといっている人ほど結局やめていないのと同じで、
途中でやめようにも欲がでて繰り返してしまうのです。
なぜ一発勝負の繰り返しをやってはいけないのかというと、
答えは簡単で、これを繰り返しているとかならず負けるからです。
ハイレバ一発勝負の繰り返しはいずれ全部を吐き出します。
FXとは、乱暴ないい方をすれば(分析とかを取り除けば)、
上いくか下いくかの二択のゲームです。
確率はそれぞれ50%です。
勝ち続けることはできない | サイコロの例

サイコロの目が「奇数の目」がでる確率と「偶数の目」がでる確率は、それぞれ50%だとします。
2回サイコロを振って「奇数の目」が2回続けてでる確率は25%です
「奇数・奇数」、「偶数・偶数」、「奇数・偶数」、「偶数・奇数」の4パターンのうちのひとつですね。4分の1の確率で25%です。
つまり2回続けて同じ方向にあてるだけでもこんなにも確率が低くなるのです。
3回、4回連続となるともっと大変です。
一発勝負を繰り返していくとどこかでかならず負けます。
例えば10回連続で勝とうとしてもそこに届かないのです。
そしてFXではスプレッド分が含まれているので50%というよりは実際もっと不利です。
ただしチャートなどから分析してエントリーするうえ、決済のタイミングも自身で決められるのでサイコロの例のような単純な計算にはなりませんが、
それでもFXは勝率100%なんて絶対に無理なことで、
だ・か・ら・こ・そ・損切りが大事だといわれているのです。
つまり負けたときに、ほとんどの資金を失うトレードはしてはいけないのです。
いずれ負けるときがくるからです。かならずくる。
そして全部を溶かさないにしても、
半分を溶かしてもそれは同じはなしとなります。
半分であっても取り戻すのに本当に苦労します。
逆に、FXでは少し減らした場合には挽回(ばんかい)できるケースが多いです。
減らしてへこんでいても、トレードさえ続けていればいずれマイナス分を上回っていたみたいな経験はよくあります。
ていうか勝てているトレーダーのほとんどがこのパターン。
私の口座も長くトレードすることを意識してからは現に増えています。
FXは長い期間のなかで利益を重ねていくゲームです。
そしてこのゲームの負けとは退場すること。
負けずに長くトレードしたい!
次の項からはそのための解決策です。
長くトレードするためには「適正ロット」を知ること

では「長く!長く!トレードしていくため」どんなことが必要なのでしょうか。
私がとくに重要だと考えていることは次のことです。
適正ロットを知ること
まず、これが前提になります。
口座資金に対してロット数が大きすぎるとハイレバとなって一発勝負をしていることになってしまう。
口座の資金量はもちろんのこと、スキャルピング、デイ、スイングといったトレードする時間軸もトレーダーによって違うので、具体的なロット数をいうことはむずかしいのですが、
ひとついえることは「1回の損切り」で再起できなくなるようなトレードをしないことですね。
FXでは損切りをする局面はかならずくるので、そのときにごっそり減らさないことです。
1回の負けでごっそり減らしてしまうようなロットを取らないこと。
再起不能にならない「適正ロット」を知ることです。
ただし資金が少ないほどリスクは取れるので、
やはり具体的な適正ロットをいうことは難しいのですが、いちおう私なりの目安を思いきって書いたことがあり、このブログにロット数の目安の記事が複数あるはずです。
とはいってもこの記事を読み進めるだけでOK!
じつはハイレバを否定しているわけではない
この記事ではハイレバを否定しているようにみえますが、
もちろん海外FXなのでハイレバはします(笑)
ハイレバという言葉があいまいで、ハイレバといってもどれくらいかによります。
国内FXのレバレッジ規制の基準と比べるとほとんどがハイレバとなってしまいますから。
ハイレバの定義が難しいのですが、
なんというか、一発勝負にならない絶妙なハイレバ加減というものもあるのです。
利益方向だけを考えない | 勝つことだけを前提にしない
適正ロットの探り方として、
最初に損切りライン(ストップロス)を決めて、もしそれにひっかかったら「いくら失うのか」を先に知ることです。
もちろん利益は期待しますし、利益を取れそうだからこそエントリーします。
しかし最悪なこともつねに想定しておかなくてはなりません。
その損失を許容できて、負けても次にいけると思えるくらいのロットが「適正ロット」です。
「ストップロスまでの距離 × ロット数」でストップロスにひっかかってしまったらそれが損失額です。
あらかじめ損失額を想定してポジションを取ること。
1回の損失を5%と決めているトレーダーもいますが、入金額が大きいかにもよります。
減らしてしまったら、減らしたあとの口座資金に対して再計算したロットを取ります。
負けを取り戻そうとしてロットを大きくしてしまうことにワナがある!
感情によって適正ロットを守れなくなってしまうことに注意

やっかいなのが人間は感情(メンタル)によって行動がかわってしまうということです。
- 負けを取り返そうとしていたり
- 一発逆転を目指そうとしていたり
- 勝ちを急ごうとしていたり
- ポジションをむりやり取ろうとしていたり
- 今月いくら必要だとお金に追われていたり
こうなると「適正ロット」の自己ルールを守り続けることができないのです。
FXは厳しい自己規制が求められます。
負けを取り戻そうと思って、適正ロットからずれた「一発勝負」となってしまったら、はい最後。
一発勝負となって口座資金のすべてを失います。
ここまでのまとめ
ここまで出てきたことと、それ以外にも大切なことを簡潔にまとめると、
- 口座資金に対して適正ロットを知る
- 損切りラインとロット数から損失額をあらかじめ知る
- 感情的にならずにルールを守り抜く
- 海外口座はいっきに入金しない
- こまめに出金をかける
- ぶっちゃけ入金力(いかに入金できるお金があるか)もとても大事
負けないトレードをするための役立つ提案
上記「適正ロットとルールを守ること」にくわえて「長くトレードするため」の提案です。
負けないトレードをするために私がとくに意識していることです。
複数口座が便利

複数口座が便利です。
慣れていないうちは強制的に資金を分けておくことで、ひとつの口座が吹き飛んでも残りの口座資金で長くトレードしていけます。
建値にストップロスをおく
ある程度の含み益を確保したら建値にストップロスをおくということが有効です。
(あるいはストップロスを追いこんでいくトレーリングストップといった「負けないことを確定させる」方法も覚えておきましょう。)
ただし建値ストップはタイミングが大事で、すぐにおいていいわけではありません。
手動で損切り
なにもストップロスにつくまで待たなくてもいいんです。
スキャルピングなど短期トレードになれば手動の損切りをすることが多くなりますが、
スイングやデイであっても事情がかわったとき、手動で切ることのほうが多いです。
ポジションを保有してからだって相場は変化し続け、状況はかわるからです。
「資金管理」ができたうえでくわえて重要だと思うこと

もう一度おさらいとして、
- 前半のサイコロの例のように一発勝負を繰り返してもいずれ負けてしまうことを知る
- 適正ロットでルールを崩さないこと
- 建値ストップなど負けないためのこまかい技法を知ること
あとは、さらにロジカルに考えることですね。
- プロフィットファクターを知る
これを意識したトレードとは、平たくいうと優位性のある場所でのみエントリーするということ、
いかに安易にエントリーをしないかです。
- 100万円を失ったあとに110万円を取り戻した人と、
- たんに10万円の利益を取った人では、
後者の10万円の利益だけを取れた人のほうが優秀だということです。
10万円のところだけでエントリーして取れたほうが効率はいいです。
そもそも前者の100万円を失った人は、原資さえなくしているのでそのあとの110万円を現実的には取り戻せませんし、
再び入金していても、そんな大勝負ばかりしていてはさらにお金を失っていたかもしれないわけです。
このことがこの記事の一発勝負をしてはいけない理由にもなっています。
- リスクリワードレシオを知る
記号と文字だけで表してみました(買いの場合)
―利益確定
|
|
―エントリー
|
―損切り
このことも簡単にいうと、損切り幅よりも利益確定までの幅のほうが大きく取れるように意識するということです。
かならずしも明確にラインを決めるわけではありませんが(状況によって利益を伸ばせそうなら伸ばすこともある)、
このようなかたちを目指してエントリーできることが望ましいということですね。
- チャートを知る
サポート・レジスタンスの水平線、移動平均線のかたむき、価格とオシレーターとのダイバージェンスなど、
おなじみのチャート分析・チャートから検証することも大事です。
インジケーターやサインはいろいろとありますが、
基本はサポートライン・レジスタンスラインを意識して、大きなトレンドがあった場合にはトレンドに乗ることが大事だと思っています。
ダブルトップ、ヘッドアンドショルダーズといったチャートのかたち(パターン)は覚えておく。
このページではもう書ききれませんが、
とにかく局所局所で期待値の高い選択をしていくことです。
あとはノートを取ること、損小利大を心がけること。
そのようにして期間を決めて利益を積み上げる。
そして出金ができてフィニッシュです。(このブログでは変なFXブローカーは取り上げていません。)
出金してからだって大きなロットで溶かしてはいけません。
このように考えるとFXは学ぶことが多いのですね。
だからこそ長くトレードしていくことでしか学ぶことはできないし、増やすこともできないのです!
【FXの必勝法】は長くトレードすること!
トレードの唯一の必勝法は「長くできること」です。
とくにハイレバ・フルレバができてしまう海外FXだからこそ気をつけなければならないこと。
近道しようとすると不思議と負けます。退場しないトレードをする。
生き残ることが大事!
「長く」というとFXのやる気を失わせてしまうかもしれませんが、
むしろこのことさえ知っていれば、ほかのお金を増やす手段とくらべてFXは有利です。
株式や不動産には大きな元手が必要ですが、FXは誰でも参加できますから。
海外口座ならなおさら。
さらに資金が少ないうちはボーナスをくわえてトレードすることによって初期の段階の優位性は跳ね上がります。
「いそがばまわれ」って言葉ありますけど、本当にこのとおりです。
FXを難しくしているのは、みずから一発勝負をして自滅しているからです。
FXの唯一の必勝法は急がば回れ!
長くトレードしていくこと。