今や海外FXの入出金に欠かせないものとなっている【ビットウォレット】について。
海外FXの入出金として安定している手段のひとつがオンラインウォレット(←Eウォレットともいう)ですが、そのオンラインウォレットの一番の代表格がビットウォレットです。
今回は海外FXの利用にはずすことのできないビットウォレットの利点、アカウント作成方法、操作画面についてを解説します。
海外FXの入出金事情 | オンラインウォレットの利用が必須
海外FXからの出金は銀行送金では出金手数料が高くなりがちで、
近年、海外FXへのカード入金では多くのカード会社のクレジットカードがはじかれてしまいます。
そこで入出金処理の速さ、かつ手数料を安くできるということで活躍するのがオンラインウォレットです。電子財布、Eウォレットといういい方もします。
海外FXの入出金に活躍する代表的なオンラインウォレットが『ビットウォレット』と『STICPAY』ですが、
どちらかというと日本からの利用ではビットウォレットのほうが主流で、国内銀行へ出金する際の手数料もビットウォレットのほうが安いです。
つまり、日本からの海外FX利用とビットウォレットの利用はセットとなるのです。
海外FXトレーダーならばビットウォレットの利用は必須なこととなるので開設しておきましょう。
しかし追記として、近年は国内銀行、ビットコイン、ステーブルコイン(←法定通貨にペッグされた仮想通貨)などほかに安定した入出金手段も増えているので、オンラインウォレットがかならず必要というほどではなくなってはいます。
ビットウォレット(Bitwallet)を使う利点

入出金手数料が安くなる
最終的に国内銀行へ出金する際に、出金手数料を安くできること。このことが日本から海外FXを利用するうえでビットウォレットを使う大きな理由となります。
海外FX業者から国内銀行へ直接出金すると送金手数料が割高になってしまうケースが多いので、ビットウォレットをはさむことによって出金手数料を節約できるということですね。
FX業者からビットウォレットへの出金手数料は無料となっていることが多く、
ビットウォレットから国内銀行への送金の部分に手数料はかかりますが、これが824円です(この出金手数料は10USD相当となっていて変動の可能性あり)
XMから国内銀行への送金手数料が2,500円ほどかかってしまうことと比べれば安い水準です。
【ビットウォレットの手数料について】
- 個人アカウントの出金手数料は「824円」ほど
- 手数料の割引キャンペーンが実施されることあり
- ビットウォレットの利用が多くなるほどにアカウントステータスが上がり手数料が安くなる
- 法人アカウントの出金手数料は「出金額の0.8% + 824円」(事業内容による)
ビットウォレットのアカウントステータス
ビットウォレットでは利用金額・利用回数の条件を満たしていくごとにアカウントステータスがランクアップしていき、ランクが上がるとビットウォレットから銀行口座への出金手数料が安くなります。
最初にステータスはベーシックからはじまり、ステータスが「プロ」にアップすると手数料はベーシックの25%割引に。

さらにプロのうえの「アンリミテッド」となると50%割引となります。
ビットウォレットのステータスアップ条件
ビットウォレットのアカウントを作成すると、まずステータスは「トライアル」となり、
書類認証を完了してすべての機能が使えるようになるとアカウントステータスは「ベーシック」となります。
直近の1年間の利用金額・利用回数が、
1万ドル以上かつ10回以上で「プロ」、
3万ドル以上かつ30回以上で「アンリミテッド」となります。
※利用金額は入金額実績。利用回数は入出金、送金回数実績。
※ランクアップしたあと利用条件を満たせないとランクは下がります。
ビットウォレットは入出金処理が速い
通常、FX業者からビットウォレットへの出金はほかの出金手段と比べると最速となっています。
出金は自動で処理され、資金の反映まで1分どころか数秒で完了していることが多い。
入金についても同様に、あらゆる入金手段のなかで比較するとビットウォレットの入金はすぐに資金が反映されて相場のチャンスも逃しにくい。
主要な海外FX業者の入出金に対応している
XMTrading、Exness、TTCM、easyMarkets、iFOREX、Titan FX、Tradeview、FXGTをはじめ、ビットウォレットは通常使うことになるほとんどの海外FX業者に対応しており、
すでに海外FXのためのEウォレットのスタンダードが「ビットウォレット」といえるくらいになっています。よく比較されるSTICPAYより入出金の手数料が安いことがひとつの理由となっています。
現在、有名どころでビットウォレットが利用できないのはAxioryくらい。
マネーロンダリング対策によりFX業者によっては、クレジットカード入金と同様にオンラインウォレットで出金できるのはその入金額までということには注意が必要です。
海外FX業者間の送金に便利
対応しているFX業者が多いということは、ビットウォレットを経由して海外FX業者間の送金に便利に使えます。
- 海外FX業者 → ビットウォレット → 国内銀行
- 海外FX業者A → ビットウォレット → 海外FX業者B
出金と資金移動の2パターンをうまく使い分けていく
このことはFX業者によって通貨ペアごとの取引条件、ボーナスの有無、トレードスタイルによって有利不利があるので、そのとき好条件なFX業者を使い分けるといったことがよりスピーディーなものに。
ビットウォレットのセキュリティー面
ビットウォレットでは2段階認証に対応しており、2段階認証を設定することを推奨しています。
2段階認証の導入前であってもログインすると登録メールにアクセス用メールが届き、そのリンクからでしかアクセスができない仕組みとなっています。
ユーザーとしては多少ログインを面倒に感じるとしても、セキュリティー面の高さはオンラインウォレットとして評価できること。
ビットウォレット(Bitwallet)のアカウント開設方法・利用方法

アカウントの種類として、
「個人アカウント」と「法人アカウント」を開設できます。
個人の利用は「個人アカウント(←ほとんどの人がこちら)」。
会社組織の利用は「法人アカウント」となります。
ビットウォレットの個人の利用は管理画面の「アカウントの種類」で「パーソナル」と表示されます。
途中からでも「ビジネス」アカウントに切り替えることはできます。
ビットウォレットの開設
ビットウォレットの開設・利用の手順としては、つぎの流れとなります。
- メールアドレスの認証
- 氏名・住所・生年月日の入力
- 本人確認書類の提出
- 銀行口座の登録
資金の移動は、当然に「海外FX口座の名義人」と「ビットウォレットの名義人」と「登録した銀行口座の名義人」は一致していなくてはなりません。
メールアドレスはFX業者に登録したものと合わせておくことが無難
海外FX業者とビットウォレットに登録するメールアドレスは共通のものを使うこと。
メールアドレスが違っていても入出金できるケースもありますが、サポートに連絡する必要があったりと手間がかかるので合わせておくことが無難です。
ビットウォレットのKYC(本人確認)
ビットウォレットアカウントの開設は、
証券会社の口座開設と同じように厳重なKYC(←本人確認をすること)があり、
住所・氏名などのご自身の情報を入力することにくわえて、写真を撮って提出する「セルフィー」があります。
【セルフィーについて】
免許証などの個人を証明する書類を手にもって自分の顔を写さなくてはいけない「セルフィー」の提出を義務付けている金融サービスが増えてきています。
セルフィーは海外ではよくある認証方法で、顔と証明書を近づけて腕まで写っていることが条件となっていますので覚えておきましょう。
写真が条件にあっていなければ再提出をもとめられます。
関連記事 | XMの必要書類のアップロードのコツ:口座開設方法とFXで必要な書類について
ビットウォレットの写真の提出は少し判定が厳しめな印象。少しでも写真の条件に一致していないと再提出となりますが、次のとおりにやれば問題なし。
セルフィーを撮るときに意識することは、
顔にカードを近づけること。腕から肩までが写真におさまっていること。
これができていれば認証されるでしょう。
きちんと手から肩がつながっていることを写真におさめるということがポイントです。
少しでも見切れていると再提出となってしまいます。
アップした書類が認証され、ビットウォレット管理画面の「ウォレットの状態」が「アクティブ」となれば利用できる状態になっています。
ビットウォレットの利用
ビットウォレットのログイン画面は「登録したメールアドレス」と「設定したパスワード」でログインします。
ロボットではないことを確認して、
登録したメールアドレスに届いたメールのなかのURLからのログイン、
あるいは二段階認証を設定している場合にはコードの認証と、ログインするためのセキュリティーはガチガチとなっています。
ビットウォレットに出金先銀行を登録する
ビットウォレットにログインしたトップページから
メニュー「ご出金・お引出し」→「出金先銀行のご登録」をクリック。
出金先の銀行情報を入力・選択します。
- 銀行口座の通貨の選択
- 銀行の所在国
- 銀行名(半角全角)
- 支店名(半角全角)
- 口座の種別
- 口座番号(半角数字)
- 口座名義(全角カナ)
ビットウォレットから銀行口座への出金
ビットウォレットにご自身の銀行口座を登録して、
海外FX業者からビットウォレットに入れた資金を「登録した銀行口座へ出金すること」がビットウォレットのメインの利用目的となります。
ビットウォレットのログイン画面では、
以下がメインメニューとなっており(現在、仮想通貨の預け入れは廃止されました)

使うところは決まっていて、メニューで使うのは「ご出金・お引出し」 → 「銀行口座へご出金」だけです。

ビットウォレットの出金画面ページ
銀行口座への出金画面ではページの上から、
- 出金する通貨を選択、
- 登録した「出金先の銀行」を選択、
- 金額を入力します。自動で出金手数料は表示されます。
個人アカウントの場合、指定できる金額は「1,000円 〜 500,000円」です。
出金申請画面の最後には、ウォレット開設時メールでお手元に届いている「セキュアーID」を入力します。

ビットウォレットの出金申請完了。

ビットウォレットで出金申請してから
出金申請を完了させたら、ビットウォレットから「出金受付」メールが届きます。
着金日までの目安は3営業日(土日祝日を除く)ほどとあります。週の後半に出金申請すると翌週にはなるので待ちましょう。

(通常、週をまたがないなら2、3日後)出金完了のメールが届きます。

ビットウォレットでは海外銀行への出金にも対応しています(手数料がかわります)
ビットウォレット間の送金も可能
ビットウォレットでは通貨の両替も可能です(使うことはないと思いますが)
ビットウォレットへの入金
ビットウォレットの入金については、銀行口座、クレジットカード・デビットカード、スマホ決済による入金手段があります。

ビットウォレットは入金手数料が取られてしまうことに注意が必要ですが、
手数料は銀行からの入金が安い(0円〜)です。キャンペーンで手数料が無料になることあり。
ビットウォレットを使った海外FX業者への入金

海外FX業者へのビットウォレット入金については、
FX業者側の入金ページで「ビットウォレット」を選択、
入金額を指定して、そこからビットウォレットログインに推移して認証しますので、FX業者のページに従います。
XMとExnessのビットウォレット入金はワンタッチでビットウォレットページに推移するのでラクで資金の反映も早いです。
一方でiFOREXやeasyMarketsなど、そのFX業者用のウォレットアカウントに資金を送金して手動で確認されるパターンもあります。その際にはメッセージ欄に口座番号を記入することを求められていることが多い。
重要:ビットウォレット(Bitwallet)利用の留意事項
出金額によっては「FX業者からビットウォレットへ出金」する際には、1回ごとの出金上限があるために複数に分けて申請しなければなりません。
「1回におけるビットウォレットから銀行口座への出金」も個人アカウントの場合「50万円」が上限です。それを超える出金は複数回に分けて申請する必要があります。
1日の出金上限金額は200万円相当までです。
そして海外FXトレードをしていくうえで、
ビットウォレットも一企業なので100%倒産しないなんてことはいい切れなく、一応はそのことを意識して預け入れる金額を管理していくこと!
海外FXトレーダーならば、このぐらいの立ちまわりを求められるということですね。
海外FXにはビットウォレット(Bitwallet)の利用が必須!
大手海外FXのほとんどがビットウォレットを導入しているので、
円滑に資金移動ができるビットウォレットの利用は必須なことです。
FXトレードは、実績・ライセンスありの大手海外FX業者(XM、Exnessなど)で安心してトレードしていく。
そして複数の海外FX業者を使うならば、その入出金はビットウォレットで。
このことが今のFXライフに欠かせないことです。