海外FX業者について

【原油・GOLD】海外FXのCFDはどうか?知らなくてはいけないこと

海外FXのメリットのひとつとして【豊富なカテゴリの銘柄(通貨ペア、貴金属、原油、指数、仮想通貨)をMT4あるいはMT5だけで取引できること】にあります。

ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨ペアだけではなく、

「CFD(←差金決済取引という:FXと同じようにその銘柄の値動きによって利益を目指す)」というかたちでNYダウや日経平均を含む各国の株価指数(インデックス)を取引できますし、

原油といったエネルギー銘柄

ゴールド、シルバーといった貴金属も取引できます。

 

そこで、これらCFDと呼ばれる銘柄の取引は実際どうなのか?ということと、

それぞれの銘柄の特徴、

そしてゴールドといった値動きの激しい銘柄に手を出す場合に「絶対に知らなくてはいけないこと」をこのページに書いておきます。

CFD(原油・GOLDなど)のトレードをする前に重要なこと

CFD・原油・ゴールドの取引をする前には資金を分けておくこと

なんのFXであれ、ボラティリティ(←価格変動の激しさ)のある銘柄はFXトレーダーにとってチャンスとなる銘柄ですが、

「ゴールドや原油」といった、慣れていない銘柄にいきなり手を出すと資金を溶かしやすいです。

なぜかというとその銘柄の「値動き」と「取引単位」と「最大レバレッジ」が通常よく取引する通貨ペアとはまったく違うからです。

海外FXブローカーのCFDの最大レバレッジは大きくて200倍であることが多いです。

株価指数のCFDはブローカーによっても取引単位(ポジションサイズ)が違うので注意が必要です。

とくに今までドル円、ユーロドル、オージーといったメジャー通貨ペアで取引していたトレーダーは、今まで積み上げてきた資金を失うおそれがあります。

 

損益と証拠金維持率の「上下動の感覚」が本当に違うので、まじめに積み上げてきた利益を失うことはしてほしくはない!

 

よって、ゴールド・原油やコモディティを取引する場合には、

複数口座で資金を退避した上でやってみるといいです。

 

そして慣れていない銘柄を取引するときのコツは

ロットをおとして入っていき、あとから追加していくこと。

そのつど、かならず証拠金維持率を確認することです。

 

誤解なきようにいうと、ボラティリティがあることはトレーダーにとってはチャンスなので、

リスクを取れるトレーダーにとってゴールド(XAUUSD)といった銘柄は大人気銘柄のひとつです。

各CFD(原油・GOLDなど)の取引方法

お目当ての銘柄がMT4 / MT5の「気配値」の一覧に表示されていない場合

MT4 / MT5の「シンボルの追加」から取引したい銘柄を選んで追加していきます。

 

MT4 / MT5の銘柄の「詳細」から、

そのブローカーの1ロットあたりの取引単位スプレッドストップレベル最小数量買いと売りのそれぞれのスワップ水曜おわりのスワップ3日分取引時間などのデータを確認することができます。

ストップレベルとは? : 指値注文や逆指値注文を出す場合に、今の価格から開けなければいけない値幅のこと。

近すぎる予約注文はとおらないのでストップレベルより開けて予約注文を出さなくてはいけないということです。

 

スワップ3日分とは? : 水曜日のクローズをまたぐと、土日分の受け渡し日の影響からプラススワップの場合はスワップの3日分が付与されます。

マイナススワップの場合は水曜のクローズを明けると3日分をごっそり取られます。

CFDやゴールドといった銘柄は「買い」も「売り」もマイナススワップであることが多いことに注意です。

CFDの「Cash」と「Future」の違い

ここからは代表的な海外FXブローカーであるXMTrading(以下XM)の銘柄を例に解説します。

ゴールドが「GOLD」ではなく「XAU」と表記されていることがあるように、

FXブローカーによって銘柄の名称が違うことがありますが、中身は同じなのでなにをトレードしたいのかをはっきりさせてから銘柄を選択しましょう。

指数はCashが現物・Futureが先物

XMの株価指数のCFD(JP225、US30など)は「Cash」と「Future」があり、その違いについてですが、

Cashが「現物」、Futureが「先物」のことです。

Futureに決済期限あり

Future(先物)には「限月」というものがあって決済期限があります。

Future(先物)の銘柄の最後には英語表記で「月と年号」が記載されているので銘柄名は変わっていきます。

例:日経平均株価の2020年の12月の限月なら「JP225-DEC20」と表記されています。

 

Future(先物)の場合、最大で3ヶ月なのでその期日以内には決済をしなくてはいけません。

それを超える長期保有ならCash(現物)となりますが、CFDでレバレッジをかけた長期保有はあまりおすすめしません。

指数のスワップ

Cash(現物)は基本的にどの銘柄も買いと売りのどちらもマイナススワップです。

Cash(現物)は、スワップのほかに買いの場合は配当金がもらえ売りの場合は配当金を支払います。

Future(先物)にはスワップがありませんので、日をまたぐスイングトレードならFutureのほうがよく、

スプレッドは若干Cash(現物)のほうが狭いのでスプレッドだけでみるならCashが有利ですね。

CashとFutureの違いまとめ

まとめると(あくまでXMの)「Cash(現物)」と「Future(先物)」の違いとして、

  • 「決済期限」Cash(現物)にはなくてFuture(先物)にはあること
  • 「スワップ」Cash(現物)にはあってFuture(先物)にはないこと
  • Cash(現物)買いは配当金があること、売りは配当金を支払うこと
  • Cash(現物)のほうがスプレッドが狭い

ほかに小さな違いとしてストップレベル(←すぐに指値・逆指値をおけるレベル)も「Cash(現物)」と「Future(先物)」で若干違いがあります。

「Cash(現物)」と「Future(先物)」の取引時間は同じです。

原油(OIL)の「Future」と「Mini Future」の違い

原油については、

XMでは「OIL」と表示されています。

より正確には「WTI Oil Futures(限月)」という名称です。

ほかのFXブローカーではWTIという銘柄名が使われていることも多いです。 

 

XMの「OIL」の「Future」と「Mini Future」の違いについては、

名前のとおり「Mini(ミニ)」のほうが取引量が小さくなります。

OILの「Future」の取引単位は100で、「Mini Future」の取引単位は10です。

OILの「Future」と「Mini Future」の取引時間は同じです。

各CFD(原油・GOLDなど)の取引条件を確認する

CFD・原油・ゴールドのイメージ

CFD銘柄の場合、

通常の「通貨ペア」と違って「最大レバレッジ」が変わります。

XMの取引口座で設定されている「最大レバレッジ1,000倍」などとは関係がなくなります。

 

ゴールド、指数、原油、そのほかコモディティといった銘柄の最新の取引条件の詳細は、

ブローカー公式ページMT4 / MT5の「詳細」から確認することができます。

FX含む証券会社では「取引条件・仕様は変更される」ことが普通なので、

XMのホームページ上のメニュー  取引  から、

「取引商品」の項目にあるFX取引、コモディティ(商品)、株価指数、貴金属、エネルギーのそれぞれのページから取引条件の詳細を確認できます。

 

MT4 / MT5からは、

銘柄を選択して「詳細」あるいは「仕様」から確認します。

メタトレーダーから銘柄の取引条件の詳細を確認する メタトレーダーから銘柄の取引条件の仕様を確認する

 

「取引時間」と「最大レバレッジ」は状況によって変わることがあります。

とくにコモディティといった商品は「季節」によって、

そして各国の株価指数のCFDは、その国の「休日」と「重要イベント」によって取引時間と最大レバレッジがよく変わります。

その際には海外FX業者からお知らせメールが届くことが多いです。

 

とくに、はじめて取引する銘柄のチェックすべきことは、

原油の場合、

「スプレッド」「先物なので限月」「取引時間」「最小ロット」の確認をすることです。

XMの原油(Oil)の場合、ロットは「1」からの注文となります。「0.1」では指定できません。

 

CFDの指数(インデックス)は、どこの国の株価なのかをチェックをして、

「先物ならば限月」「スプレッド」「現物ならばスワップと配当金」「取引時間」「最小ロット」を確認します。

XMのCFDの場合、US30とJP225のロットはメジャー通貨ペアのように「0.01」では指定できません。

追記として、MT5上のすべての現物株価指数の最小取引単位は「1」から「0.1」へ変更となりました。

 

株価指数のおすすめは「US30(ダウ)」です。

ブローカーによって「S&P500」のCFDがあるならばそちらでもいいですが、S&P500は採用されている企業の数が多い分、ダウやナスダックと比べれば動きが少ないです

 

もっとも出来高があるのが米国の株価指数なので、やはりダウやナスダックがトレーダーに人気ですが、

日本の株価指数としておなじみなのは「JP225(日経平均)」ですね。

 

ゴールドは、

スプレッド、取引時間、最小ロットを確認しますが、

XMにおけるゴールド(GOLD)のロットは0.01から指定できます。

ボラティリティがあるため最初はロットを下げて取引することをおすすめします。

CFD(株価指数・原油・GOLD)の選び方のコツ

銘柄の選び方とコツとしては、

マイナーな銘柄をいじる必要はないということです。

投資銘柄には「流動性」というものがあって、

流動性が少ないものでトレードするとまずうまくいきません。

マニアックな商品(コモディティ)は上級者向けというよりトレードする必要さえありません。

CFDの株価指数について

株価指数イメージ

株価指数の王様はNY(ニューヨーク)ダウです。

NYダウとは30種の採用銘柄で構成されていて世界でもっとも有名な株価指数ですね。

それだけあって株価指数ではもっとも流動性も高いです。

XMでいう「US30」がそれにあたります。

別のブローカーでは「DOW(ダウ)USD」という表記が使われている場合もあります。

 

日本でおなじみなのは日経平均株価ですね。

日経平均は225社の日本の企業で構成されているので「日経225」

XMでいう銘柄名「JP225」がこれにあたります。

 

そのほかの国の株価指数は上級者向きというか、トレードする必要はないと感じます。

原油について

オイルイメージ

原油価格「WTI」という指標がもっとも使われていることから、原油価格のトレードはブローカーによってWTIという銘柄名が使われていることがあります。

XMの銘柄名では「OIL」となっています。

 

原油先物価格は2020年4月に史上初のマイナスを記録したことが話題となりました。

そのように世界的ショックや中東情勢によって常識はずれな値動きをすることも。

ゴールドについて

ゴールドイメージ

ゴールドはボラティリティがあってよくトレードされる銘柄です。

とくに海外FXトレーダーとなるとドル円に匹敵するくらい取引されています。

 

一般に世界的に金融危機(いわゆるリスクオフ)が起きたときには円、スイスフランとならんで避難先としてゴールドが買われる傾向はあります。

似たような銘柄にシルバーがありますが、シルバーはゴールドよりかは上級者向けですね(というかゴールドだけでいい)。

ゴールドが好きなトレーダーはポンドも好きだったりします。

通貨ペア以外の銘柄を取引する場合のまとめ

キーワードは「流動性」があるかどうかということになります。

そしてトレーダーにとって「ボラティリティ」があるかどうかも重要なことです。

おすすめというわけではないですが、もし通常の通貨ペアのほかに手を出す場合は、

CFDのUS30、ゴールド、原油、

一般にこの3つです。

海外FXのCFD(原油・GOLDなど)の取引はどうか

結論をいうと原油、ゴールド、株価指数のトレードも海外FXがおすすめです。

さらに仮想通貨CFDとなると、国内の仮想通貨FXでは極端なレバレッジ規制があるので海外口座しか考えられません。

 

ただしCFDとなるとFXブローカーによって取引条件がとくに違うのでブローカー選定は意識する必要はあります。

エキゾチック(マイナー)通貨・エネルギー・貴金属・コモディティ・指数・個別株・仮想通貨といった特殊な銘柄になるほど、

その銘柄を取り扱っているかどうか、スプレッドやスワップといったFXブローカーによっての有利不利の差が当然あり、これまで良かったFXブローカーであっても取引条件が変わってしまう(改悪)こともあります。

あらゆる海外FX業者のなかから選べば、それぞれの銘柄にXMやExnessよりも有利な取引条件のブローカーはありますが、

一部分の銘柄の「よしわるし」で選ぶのではなく、FXブローカーとしての信頼性で選ぶべきだと考えています。出金拒否・遅延が起きてしまえば意味がないからです。

「CFD(原油・GOLDなど)の取引はどうか」のまとめ

CFD・原油・ゴールドの取引についてのまとめ

ドル円などの普通の通貨ペアと比べて「ボラティリティ」「取引単位」「最大レバレッジ」が違うことには注意です。

とくにゴールド、原油は予測できない値動きもあることにも注意しましょう

CFDのトレードは通貨ペアのトレードと感覚が違うので、いきなり口座資金を失うことはしてほしくない。

まずはゴールド専用の口座をつくるなどをして取引してみることがおすすめです。

そして少額ロットから入ることと、かならず証拠金維持率を確認しながらポジションを追加していくことが大事なことです。

 

値動きのあるCFD銘柄はトレーダーにとってチャンスとなるので、

ゴールド、原油、ダウといった銘柄は世界でみても流動性があり、ボラティリティもあるのでおすすめできる銘柄にはなります。

これらの銘柄をはじめてトレードする場合、資金管理により一層気をつかってトレードしてみてください。