近年もっとも勢いのあるFXブローカー「Exness」と海外FXの王者「XMTrading」を比較します。
ExnessとXMTradingの両方で長くトレードしてきた私の経験とTwitterなどのほかの多くのトレーダーたちの意見を勘案して比較。
ExnessとXMTradingの、おもに比べるポイントは「ブローカーの信頼性」「日本語ページ・サポート」「スプレッド」「通貨ペアの数」「ストップレベル」「維持率」「スワップ」「レバレッジ」「サーバーの強さ」「入出金」「法人口座の開設可能の有無」など。
では、やっていきましょう!
「Exness」と「XM」を徹底比較

ExnessとXMTrading(以下XM)を比較しますが、
先に結論をいうと、これからの未来のことを考えて、もっとも大きな違いといえば「仮想通貨ペア」がトレードできるかどうかだと感じました。
FX各社はドル円、ゴールドといったメジャーな銘柄のトレードはそこまでの差がなくなってきているからです。差別化がしにくいともいえます。
やはり「ビットコインFX」ができるかどうかはかなり大きな違いとなりますし、「ビットコイン入金」ができるかについてもそうですね。
現にFX自体が「仮想通貨(暗号資産)」や「堅実な米国株投資」に流れていって大きくシェアを落としています。
FXトレード(投機)としては仮想通貨投資やビットコインFXととても相性が良く、FXブローカーとしてここを大きく取れるかが課題となってくる。
ビットコインFXがしたいかどうか?とスプレッドが狭い口座タイプを求めるならExnessとなります。
XMに「仮想通貨CFD」が復活しました(2022年5月下旬から)。
ExnessとXM、どちらもブローカー規模は大きく、信頼性に関しては問題ないと判断しています。
グループのライセンス・安全性・評判について▼

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「Exness」と「XM」の各スペックで比較 | 軍配はどっち?
ExnessとXMの両方が国内向けはセーシェルライセンス、どちらも1アカウントで複数口座を持てます。もちろん双方がゼロカット(追証なし)!
口座開設からトレードするまではどちらもスピーディー(登録自体は3分で完了)。
口座開設はどちらも早い!

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FXブローカーの信頼性 | どちらも大規模ブローカー
どちらも大きなFXブローカーで、日本人が使うFX業者としてはどちらも安心してトレードできますね。
Exnessのほうがアジア・アフリカを中心に世界のトレーダーは多いです。対して日本でもっとも人気かつ海外FXを牽引してきたのがXM。最近ではTitan FX、FXGTなどほかのFX業者が台頭してきたこともあってXMの勢いが落ちているのは気になるところ。
Exnessの月間取引量は公式で発表されていますが、世界トップクラスの取引量となっています。Exnessは日本からしたら後発ですが、できるかぎりの情報を公表しています。
対してXMは国内での運営歴が長いのでネット上の情報量は多いですね。
世界における取引量と透明性はExness、
国内における実績と日本語の情報の多さではXMとなります。
FXブローカーとしてどちらも首位級!

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日本語ページはどちらも充実 | わかりやすい
日本語ページはどちらもわかりやすく、かつ日本語サポートチャットに対応。
サポートとしては海外ブローカーとしてこれ以上を求めることはむずかしいくらい(これで不満に思ってもほかの海外証券はもっとひどいです。)
ログインページは両方がシンプルで使いやすい! 基本的に使うところは「入出金」と「追加口座の開設」だけですね。
会員ページはどちらも使いやすい!

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スプレッド
XMはスプレッドが狭いブローカーではありません。このことはよくいわれていることですね。
XMには最低入金額が定められている上位口座があるわけでもないのでExnessに軍配が上がります。
XMにもゼロ口座はありますが、外出しの固定手数料を比べてもExnessのゼロ口座あるいはロースプレッド口座のほうが取引コストは安くなります。
スプレッドはExness!

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通貨ペア(金融商品)の数
ExnessとXMのどちらであっても為替ペアのほかに各国の株価指数、ゴールド、原油をトレードできます。
商品に関してはXMに分がありますが、Exnessでは豊富な仮想通貨ペアと米国の個別株のトレードができることが大きい。この部分でExnessに軍配が上がると考えています。
しかもExnessでは、新規の仮想通貨ペアの追加や、BTCUSDのスプレッドの縮小、最大レバレッジの引き上げなど、仮想通貨のトレード環境が今もグレードアップしています。
XMでは新しい金融商品に関してまったく動きがなくなったことが寂しいですね。
トレンドある金融商品の数はExness!
追記:XMに「仮想通貨CFD」が復活しました(2022年5月下旬から)。
「ボーナス」の有無
XMには「ボーナス」があります。 少額トレーダーにとってうれしい要素ですね。
Exnessには基本的にボーナスはありません。しかし、取引量によってスワップフリーレベルが「拡張」となりスワップなしの通貨ペアが増えたり、プレミア会員になることによってギフトがもらえる特典はあります。
ボーナスがあるのはXM!

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ストップレベル
ストップレベル(←すぐに指値、逆指値をおけるかどうか)はXMに軍配が上がります。
XMはストップレベルがゼロになりました。
Exnessはストップレベルゼロではありません。
追記:2022年3月ごろよりExnessにおいてもストップレベルがゼロになっています。
ストップアウト(強制ロスカット水準)
Exnessのストップアウト(強制ロスカット水準)は「0%」でExnessが有利ですね。
XMは「20%」です。証拠金維持率がこの水準を下回ると強制ロスカットされます。
ストップアウトはExness!
スワップ
Exenessには「スワップフリー」があります。Exnessのスワップフリーレベルが「拡張」になればメジャー通貨ペアを含むほとんどの金融商品が「スワップなし」となります。
XMではスワップが発生します。
海外FXの場合、大きなロットでポジションを持ち越すとマイナススワップだけでごっそり持っていかれることはありますね。
スワップはExness!
レバレッジ
Exnessの最大レバレッジは「2,000倍」、XMは「1,000倍」です。
XMは長らく888倍だったのが、ほかのFXブローカーを意識してか1,000倍になりました。
Exnessには裏のスペックとして「レバレッジ無制限」があります。
しかし、これほどにまで大きなレバレッジはいらないですし、
大きすぎるレバレッジはすぐにお金を溶かしてしまうだけなので、最大レバレッジの大きさは優劣をつけるものではないと考えています。
どちらかというと「レバレッジ制限」のほうが問題となりますね。

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サーバーの強さ
「サーバーの強さ」ではXMだと考えています。
ExnessはSNS上でサーバーの改善を求める声が多いこと。
XMでは近年、MT5サーバーを強化してきたこともありスピード・約定力はとても優秀です。
サーバーはXM!
「入金」と「出金」
ExnessとXMどちらも多様な入金・出金方法に対応しています。
入出金手段として国際銀行送金、国内銀行送金、オンラインウォレット(Bitwallet、STICPAYなど)、クレジットカード・デビットカードなど。
Exnessが銀行送金に対応したことにより、むしろExnessのほうが多くの入出金に対応しています。
ただし、マネーロンダリング対策などルールをいかに遵守しているかということもあるので、ここでもどちらが優れているということは言及しづらいです。

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Bitwallet(ビットウォレット)の入出金
XMはBitwalletに対応していますが、入金分までしか出金できません。利益分の出金は銀行送金となり、この点トレーダーにとっては不便となります。
ビットコイン・ほかの仮想通貨の入出金
Exnessではビットコインウォレットに対応しています。ビットコインで入金してビットコインで出金が可能。
テザー(USDT)にも対応していますが、その場合、Omni、ERC20、TRC20といった複数あるUSDTのネットワークが一致していることを確認して送金するようにしてください。
「法人口座の開設」の有無
Exnessでは法人口座の開設に対応しています。ただしすぐには開設できなく、一定のトレード実績が必要となります。
XMは法人口座に対応していません。
Bitwalletも法人アカウントに対応していますので、Bitwalletと組み合わせてExnessは法人トレーダーとして超上級者まで使えるということになります。
海外FXの初心者のみXM、上級者まで使えるExness!
まとめ:XMとExnessの比較 | これからは仮想通貨?
個人的に、仮想通貨ペアに対応しているかが一番大きいと感じます。
そのように感じるほど、どこの証券会社であっても伝統的な為替ペアだけでは支持されにくくなってきている。
Exnessのように先行的に仮想通貨などの次世代サービスを取り入れてくれたほうが、これからも続けて新サービスの拡充に期待できるということもあります。
現在のXMはよくもわるくも保守的ですね。
今の時点ではXMやほかのボーナスのある海外FX業者と比較してもこれからはExnessがいいのではないかと考えています。
ただ、XMにおいてもこれから仮想通貨ペアの取り扱いがあれば、また話がかわってきます。→追記:XMも仮想通貨CFDの取引ができるようになりました。
Exnessは一度日本から撤退した過去があるので、今後3年後、5年後はどうなっているかは正直わかりません。とりわけ仮想通貨関係ではFTXなどの大手取引所が日本からの受け入れを停止するということが起きてしまいました(しかもそのしばらくあとFTXは破産しました…)。
国内の実績ではXMなので、20年近く運営実績のあるXMのようなFXブローカーが国内から撤退していくことは考えづらく、XMは国内における海外FXトレードを長い間ずっと牽引してきた存在なので、そこはリスペクトされるべきですね。
そして、いよいよ新旧交代の変わり目か!?というところ。
Exnessは現在日本のマーケットにとても力を入れていて、これからも金融商品の追加、取引環境の向上などさらなる進化をしていくでしょう。
追記:XMも仮想通貨CFD取引ができるようになっています(2022年5月下旬から)。