海外のFXブローカーのほとんどがメタトレーダー(MT4 / MT5)プラットフォームを採用しており、通常はメタトレーダーをPCやスマホにインストールしてトレードすることになります。
このメタトレーダーにはブラウザ版【WebTrader(ウェブトレーダー)】というものもあり、アプリをインストールしなくてもどの端末のウェブブラウザからでもトレードすることもできます。
このページではおもに「XMTrading」と「Exness」のFX業者を例にして、
「WebTraderの使い方と注意点」「WebTraderは必要か?」までを解説していきます。
MT4 / MT5の「WebTrader」とそのメリットとは?

WebTraderのメリットとしてインストールの必要がなく、どの端末からでもログインさえすればどこからでもトレードすることができます。
「Google Chrome」「iOS Safari」「Windows Edge」「Firefox」など、どのウェブブラウザを使ってもトレードできますし、
PC、Mac、iPadやそのほかのタブレット、AndroidやiPhoneといったスマートフォンのどれでも対応し、使う端末は問いません。
どの環境からでもウェブブラウザさえあればトレードできることがWebTraderのメリット!
基本的にWebTraderに対応しているFX業者であるならば、
WebTraderページのログイン画面に、
MT4 / MT5 ID、パスワード、サーバー名称の3つを入力するだけで、ご自身の口座に接続してトレードすることが可能!
「WebTrader」を使うべきか?
基本的にWebTraderは使わないです。
スマホ版やPC版の「MT4 / MT5」アプリをインストールしておけば、ログイン情報が保存されるので、
通常はインストールした「MT4 / MT5」アプリのトレードのほうが機能的ですし早いです。
それでも、あらゆる端末・ブラウザからログインできるWebTraderを使って簡易トレードできるということを知っておくだけでも安心です。
例えば普段トレードに使っているPCやスマホが壊れたとき、緊急を要する決済には重宝するはずです。
「MT4 / MT5」のアプリ内で複数のアカウントは切り替えることができる
すでにMT4アプリでトレードをしている場合、別のFXブローカーのMT4口座をWebTrader、あるいは違う端末のアプリを使わなければいけないなんてことはないです。
スマホにインストールした「MT4 / MT5」アプリ内のアカウントはワンタッチで切り替えることができます。
MT4 / MT5アプリの「設定」から、
ご自身のローマ字表記の氏名・MT4 / MT5 ID・サーバー名称が表示されている部分をタップすれば、
接続するアカウント口座を切り替えることが可能。
つまり複数口座を使うためにWebTraderを使う理由にはならないということです。
「WebTrader」アクセスから操作方法

MT4 / MT5のWebTrader対応のFXブローカーの公式ページにアクセスしてください。
FXブローカーの「プラットフォーム」ページからMT4かMT5のWebTraderページへとべます。
WebTraderページで
- 「MT4 / MT5 ID」
- 「パスワード」
- 「サーバー名称(口座開設時にFXブローカーから届いたメールに記載されています)」
以上を入力してログインすればすぐにトレードが可能。
WebTraderのデザイン、操作方法、注文の仕方は「PC版」とほとんど同じです。
PC版MT4 / MT5の使い方:【MT5(MT4)の使い方】海外FXの「取引方法」を解説します!
WebTraderはPCのインストール版の簡易バージョンといった使用感ですね。
ログインしたら「トゥルーン」♪
接続が切れたら「ボヨ〜ン」という効果音も同じです。
WebTraderの不便なところはログアウトしてしまうと設定が保存されているわけではないということです。
ウェブブラウザを開いてログインするたびにチャート表示でさえ通貨ペアを選びなおす必要があります。
それとWebTraderをしばらく放置しているとアクティブではなくなってしまいます。
保有ポジションはどの端末でログインしようとも同期されるので、WebTraderは緊急にポジションを保有したり、決済用として使える程度となります。
「WebTrader」にログイン

(XMのMT5口座を例にすると)WebTraderにログインから注文の手順として、
XMの会員ページにログインして「プラットフォーム」から「MT5 WebTrader」を選択。
MT5 WebTraderの紹介ページにとんだら、
MT5 WEBTRADERへアクセス をクリックします。
WebTraderページで「MT5 ID」と「パスワード」を入力して「対象のサーバー」を選択したら「YES」でログイン。
ログインウィンドウは自動で表示されますが、上部メニューの「ファイル」から「取引口座にログインする」で表示することもできます。
Exnessのウェブターミナル
注目のブローカーExnessではウェブターミナルといういい方をします。
Exnessトップページのツール&サービスの「ウェブターミナル」か、
MT4あるいはMT5ページから「ウェブターミナルにサインイン」をクリック。
- 「口座番号(ログインID)」
- 「パスワード」
- 「サーバー名称を選択」
- 「MT4口座かMT5口座を指定」してログイン!
「WebTrader」の注文方法
初期の状態では、銘柄一覧からドル円の通貨ペアが見あたらなかったので、
上部メニューのアイコン「銘柄」をクリックして、

表示画面から Forex → Standard → Majors の「USDJPY」を選択して表示させます。

気配値表示の一覧に「USDJPY」が表示されたら、
その銘柄(通貨ペア)を右クリック(Macはパッド両押し)して「新規注文」あるいは「チャート表示」をすることができます。

新規注文画面では、
「注文種別」の成行注文か指値注文を選択
成行注文は即時にポジションを保有し、指値(予約)注文は予約価格も指定します。
「数量」、必要ならストップロス(決済逆指値)、テイクプロフィット(決済指値)を指定して、
Sell(売り) か Buy(買い) で発注します。

チャート表示では、上部メニュー「挿入」から各インディケーターを表示させることやラインを引くことができます。

保有しているポジションの「決済」は、
画面下のツールボックスの「保有している銘柄(通貨ペア)」を右クリック(Macはパッド両押し)して「決済」を選択します。

上部メニューの「オプション」からワンクリック取引を免責事項の同意にチェックを入れてオンにすることによって、チャート上にあるボタンからワンクリックトレードすることもできます。

スマホのウェブブラウザの場合
スマホからのWebTraderもPC版と同じデザインです。
スマホのWebTraderの場合、横画面にすると多少使いやすくなるはずです。
WebTrader(MT4 / MT5)ログインの注意点
MT4でMT5口座にはログインできませんし、
逆も同じくMT5でMT4口座にはログインできません。
それぞれMT4かMT5専用のページにアクセスする必要があります。
このことはインストール版のMT4 / MT5でも同様です。
MT4口座とMT5口座のそれぞれから乗り換えたい場合にはFXブローカーページから追加口座を開設することです。
WebTraderの場合、当然にほかのFXブローカーのアカウントでログインはできません。
XMにはXM専用のWebTraderページが用意されていて、

別のFXブローカーにはそのFXブローカー専用のWebTraderページが用意されています。
利用するFXブローカーのWebTraderページをブックマークしておき、
あわせてウェブブラウザの保存機能で「ID」と「パスワード」を保存しておくといいでしょう。
※WebTraderページでブラウザの保存機能を使うと、なぜか別のブローカーのログイン情報が選択できることがあるので該当の保存済みのログイン情報を選択すること
※ブラウザに「ID」と「パスワード」を記録させても「サーバー」だけは選択しないといけません
おまけ:取引口座のセキュリティーについて
この記事の「おまけ」として「MT4 / MT5」のログイン情報のセキュリティーについて触れておきます。
上記ログイン手順のように「ID」と「パスワード」と「サーバー名称」さえわかってしまえば取引口座にログインできてしまうので、WebTraderは公共の場所や見知らぬ人との共有のパソコンからはログインしないほうがいいです。
出金できるのは同じ名義人の口座だけなのでそういう意味では安心ですが。
ご自身で決めるFXブローカーの「パスワード」は、
数字、小文字、大文字を含む複雑なパスワードにし、最低でも8文字の長さのパスワードで設定すること。
推測されやすい単語や単純な文字列のパターンは避けましょう。
パスワードの再設定時のセキュリティを強化できる2段階認証を導入しているFXブローカーも多いです。
「WebTrader」のまとめ
WebTraderを使う機会はあまりありません。
マルチタイムフレームを使って自宅から本格的にトレードするのはPC版、
出先からトレードできる利便性ではスマホ版「MT4 / MT5」インストールアプリからのトレードとなります。
それでもメインPCやスマホが動かなくなったり、新しい端末を新調するあいだなど、
FXブローカーページからWebTraderによってインストールしなくてもすぐにトレードはできる!ということは覚えておいて損はありません。