「海外FX」と「国内FX」のどちらを使ったほうがいいのか?
それは人によって答えは違います。
海外業者同士で比べてもどこを利用すればいいのか?ということは、人によって求めることが違うので、この手の議論はまったく意味がなく、答えはでない。
まずは「海外FX」と「国内FX」のぞれぞれのメリットとデメリットを知ったうえで「納得して利用する」というが大事なことになってきます。
海外FXと国内FXの違いとは?| それぞれのメリットとデメリットを知る
まず、ざっくり言ってしまえばFXに大きなレバレッジを求めるのか?ということ。
最初に個人的な結論を書くと(ここだけ読めばいいです。)、
資金が少ないトレーダーにとっては「海外FX」のレバレッジの選択肢が多いことは大きな武器となる。少額だからこそリスクを追えるということもある。追証もない。
逆に、
資金量が多くて資金の安全を求めるのならば「国内FX」となる。そもそも資金力があるのならば大きなレバレッジはいらない。個人の国内FXは税金も有利。
以下、海外FXと国内FXの違いを述べていきます。法人口座は考慮しません。
「レバレッジ」の違い

まず、ここが最大の違いですね。FXといえばレバレッジ。
この、どれくらいのレバレッジを求めるのか?が「海外FX」と「国内FX」のどちらにするかの大きな決め手となります。
国内FXでは最大にかけられるレバレッジは25倍まで。
対して、
海外FXではどこのブローカー(FX業者)であっても最大レバレッジ200倍くらいは標準仕様となっています。
ブローカーによってよりけりですが、最大で888倍あるいは1,000倍なんてことも(こんなにいらないが)。
海外FXに慣れてしまうとレバレッジは個人的に200倍は欲しいと思うようになってしまいました。
もちろん資金量が多くなるにつれてムチャなレバレッジは必要なくなっていきます。
あくまで最大レバレッジなのであって、レバレッジはオーダー時に口座資金に対してロット数量で決まります。
レバレッジはトレーダー自身が決めるものであって、海外FXであってもレバレッジ1倍だけのポジションを保有することはできます。
つまり、レバレッジの「選択肢が多い」ことは間違いなく海外FXのメリット!
海外FXは「追証なし」
海外FXでは通常、追証が請求されることはありません。
追証なし、このことはゼロカットとも呼ばれています。
海外FXでは投資元本以上の損失がでることはなく、
海外FXの「追証なし」は一種の保険のような感じで思い切ったトレードをすることができる!
海外FXでは投資元本以上の損失リスクなし!そのトレードの考え方:【追証なしの海外FX】元本以上の損失リスクなし!その取引の考え方
証拠金として使える「ボーナス」の存在

海外FX業者によっては口座開設や入金することによってFXの証拠金として使えるボーナスをもらえるブローカーがあります。
なかでも日本で人気の有名ブローカーでは入金に対してボーナス100%がつくことによって、いきなり入金額の2倍の口座資金でトレードすることができます。
このことは資金の少ないトレーダーにとっては大きなメリットとなります。
「MT4プラットフォーム」が使えるか

日本の大手のFX会社の場合、PC・スマホともに独自アプリでしか取引ができません。
対して海外FXでは、無料で使える高機能ツールのMT4を採用しているところが多いです。
世界標準ともいえる取引プラットフォーム「MT4およびMT5」が使えるのかは地味に重要な違いとなります。
国内の取引出来高上位のFX会社あるいは口座開設数が上位の大手FX会社ほどMT4上でトレードすることを認めていないのです。
それはすなわち大手国内FXでは、MT4上の拡張機能を使って独自インジケーターを使ったり、バックテストを走らせたり、自動売買(EA)を使うことができないということです。
EAの使用方法ついて詳しくはこちら:【自動売買】MT4プラットフォームのEAの使用方法 | XMのVPSについて
本格的な分析となるとMT4が使えるというのは優位ではあります。
ただし分析ツールとしてMT4を使い、実際の発注は国内FX会社のオリジナルアプリでトレードするといった使い分けをすることはできます。
国内FXでも楽天やOANDA JAPANなど一部MT4対応業者はあります。
取り扱っている「金融商品の数」の違い
海外FXのほうが取り扱い通貨ペアの種類が豊富です。
おなじみのメジャー通貨ペアのほかに、エキゾチック(マイナー)通貨ペア、日経225や米国の株価指数はもちろんのこと、ゴールド、シルバー、原油、天然ガス、パラジウム、仮想通貨などをMT4でトレードできます。
国内FXではお目にかかれない金融商品を扱っていることが多いです。
株価指数といったCFD・原油・ゴールドの取引について詳しくはこちら:【CFD・原油・ゴールド】海外FXではどうか?知らなくてはいけないこと
入出金手段の違い
入出金手段の「わずらわしさ」は海外FXのデメリットとなります。
国内の証券会社は主要な銀行からのクイック入金に対応していることもあり、素早い入出金が可能。
対して、海外FXでは出金の際に送金手数料が割高になってしまうデメリットがあります。着金までも時間がかかります。
マネーロンダリング対策のため、クレジットカードやオンラインウォレットで入金をしていた場合に入金分までしか同経路で出金できずに、利益分は銀行送金となってしまうこともあり、サポートからの依頼によって出金手段がかわることもあります。
このように出金のわずらわしさは海外FXを使ううえでデメリット。
しかしクレジットカード・デビットカード、Eウォレット、ビットコイン、テザーなどの入金が可能というのは海外FX特有のことであり、デメリットだけというわけではありません。
安全性(信託保全・出金拒否が起こりうるか)について

安全性に関しては海外FXのデメリットです。
このことはFXにかぎったはなしではなく「オフショア」といわれているものは初心者向きではないですね。
一般に海外の取引所・FXブローカーというものは目利きができる上級者向けといった扱いです。
海外FXでは預け入れているすべての資金が保全されているわけではないですし、
あやしいブローカーを使った場合には出金拒否といったことが起きてしまう可能性もないとはいえません。
万が一、そのブローカーが倒産した場合にはお金が戻ってこない危険があります。
対策としては「口コミの多い有名ブローカーを使うこと」と「分散」すること。
心配性な人や大きな資金を入れる場合には国内の証券会社を使ったほうがよい!
ただし国内FXであっても約定拒否、不利なスリッページ、利益取り消し、凍結されたといったはなしはよく聞きます。
つまり、FX自体がそのくらい曖昧なもので、株式や債券といったペーパーアセットや不動産と比べてFXは確実な資産性があるものではないのです。
FXはあくまで稼ぐ手段!!
税金の違い

(ブログやSNSなどの情報発信では、税金のことについてあまり触れられないということはありますが)
一般に利益に対しての税金は海外FXにとってはデメリットです。ただしこれは年間の利益額によります。
さらに海外FXでは確定された損益に対して年をまたいでの損失の繰り越しもできません。
国内FXの利益に対する税率は「先物取引に係る雑所得等」として所得税と住民税を合わせて約20%ですが、
海外FXの利益は総合課税されてしまうので(ほかの所得と合わせて)高所得なトレーダーにとっては不利となり、
そのようなトレーダーは次のステップ(国内FXトレード、あるいは主軸を株式に、あるいは海外FXでは法人口座をつくる)ということになります。
スプレッドの違い

取引コストはFXブローカーによってということになりますが、
一般に海外FXのボーナスを提供しているブローカーは国内FXと比べてスプレッドが広いです。
国内FXのスプレッド競争とは逆に、人気のあるFXブローカーほどボーナスがあるのでスプレッドが広いという現象が起きています。
海外FXであってもスプレッドが狭い(手数料が安い)ことをウリにしているFXブローカーはあります。
いろいろなタイプの人気海外FX業者について詳しくはこちら:海外FXの人気ランキング!利用者が多いブローカーとは?
「国内FX」と「海外FX」の違いを知って自分に合ったFXブローカーを選ぶこと
まとめとして、海外FXは、
- 「レバレッジ」を25倍を超えて大きくかけられる
- 「追証なし」
- 「ボーナス」のあるFXブローカーがある
注目するのは上記の3点ですね。資金が少ないトレーダーにとってはボーナスだって見逃せないポイントになるでしょう。
税金面の心配やブローカーリスクに備えることは資金が大きくなってきたらの話です。
そして国内FXあるいは海外FXの業者同士で比べても違いがあるので、
誰にとってもおすすめなFXなんてものはないです。
べつに海外FXと国内FXの両方を使ってもいいわけです。
海外FXと国内FXのそれぞれのメリットとデメリットを知ったうえで、
通貨ペア、資金量、トレードスタイルによって自身に合っているブローカーを選ぶことが大事!
国内FXと海外FXのどちらであっても使うところは知名度ある大手から使ってみるということがひとつの正解だとは思う。