XMTrading(以下XM)の【最大レバレッジ】は1,000倍ですが、
XMの最大レバレッジは888倍でおなじみでしたが1,000倍に改良されました。
2023年3月末よりXMの「有効証拠金額によってのレバレッジ制限」が大幅に改善されました。
過去、口座資金が200万円(より正確には2万ドル)を超えてくると最大レバレッジは200倍に制限されましたが、現在は8万ドルを超えてくると200倍に制限されます。
国内の規制ではどのFX会社であっても最大レバレッジは25倍ですが、
それより大きなレバレッジをかけられることが利点のひとつである海外FXにおいても口座資金によってレバレッジは制限されます。
(そもそもFXトレードにレバレッジ1,000倍も必要ないですが…)
このページではXMにおける最大レバレッジのルール、海外FXのレバレッジ制限についてとその対策、トレードするうえでのレバレッジの正しい考え方がわかるようになっています。
海外FX口座にレバレッジ制限あり

いくらハイレバレッジでトレードできる海外FXであっても、
最大レバレッジは制限されることがあります。
このレバレッジ制限が起きるかどうかは海外FX業者のもともとの最大レバレッジがいくつかにもよりますし、制限される条件はFX業者によって違います。
XMでは取引口座の有効証拠金が、
40,000ドル(400万円と少しほど)を超えてくると最大レバレッジは500倍に制限されます。
80,000ドル(800万円と少しほど)を超えてくると最大レバレッジは200倍に制限されます。
合計有効証拠金 | XMのレバレッジ制限 |
5 〜 40,000ドル(400万円ほどまで) | 1,000倍 |
40,001ドル 〜 80,000ドル | 500倍 |
80,001ドル 〜 200,000ドル | 200倍 |
200,001 〜 | 100倍 |
※ドル基準です(口座資金が「40,001ドル」相当以上で500倍に制限)
※XMTrading Zero口座の最大レバレッジは500倍スタートです。
※上記をさらに超える口座資金によっては50倍にまで制限されることもあります。
会員ページの口座のレバレッジ設定で、最大レバレッジを上限にレバレッジを変更することができます。
レバレッジ制限が入る場合にはメールが届きます。
XMでは、担当部門が確認した時点で取引口座の有効証拠金が一定水準を超えているとレバレッジを変更する決定がなされるとのこと。
制限されたレバレッジは保有する口座すべてに適用されます。
海外FXでは口座資金によってのレバレッジ制限があることが普通
海外FXのレバレッジ制限は、とくに隠れた制限というわけではなく、XM公式の口座タイプやレバレッジの説明で公開されています。

どこの海外FX業者であれ、レバレッジ制限があることが普通ですが、有効証拠金がいくらによってレバレッジ制限がかかるのかはFX業者によって異なります。
じつはレバレッジ制限はデメリットではない!?

レバレッジの制限はデメリットではありません。
これは個人の意見となってしまいますが、
まともな海外FX業者ほどレバレッジを制限してくると考えています。
スイスフランショックのときに顧客の損失を被って倒産した業者が多発したので、
FX業者は資金量のあるトレーダーがムチャクチャなレバレッジをかけないように管理する必要があるのです。
むしろリスクヘッジのできていないFX業者を使うことの方がよほど怖いことです。
もともとFXでは100倍を超えるレバレッジというものは本来だったら成立しません。カバー先が受け入れることのできる数量には限度があるからです。
1,000倍などの大きすぎるレバレッジは資金が少ない顧客に対してのみ提供してくれるサービスだと思っておくくらいがちょうどいいです。
そして海外FXでは制限されたあとの最大レバレッジであっても十分ハイレバです。
各国の「総選挙」や「国民投票」などの重大なイベント時にもレバレッジ制限が入ることがあります。
このこともFX業者側がリスクヘッジするためにしかたのないことです。
そのときにも「重要なお知らせ」としてXMからはメールが届きます。
XMから届くメールのすべてについて関連記事:【XMから届くメールとは】どんな内容が届く?ウェビナーとはなにか?
XMのレバレッジ888倍 ← そんな使わない
そもそも、まともなFXトレードするためにレバレッジ888倍や1,000倍なんて使わないです。
フルレバはすぐに溶かすだけなので注意!
最大レバレッジを500倍に初回制限されたところでこのレバレッジでも十分すぎます。
海外FXトレードであっても、FXに必要なレバレッジは数十倍から100倍、大きくてもせいぜい200倍と考えています。
レバレッジの選択肢が多いことはたしかに海外FXのメリットではあるのですが、
その選択肢の中からは現実的なレバレッジの数量をチョイスしてトレードしていかなくてはなりません。
国内FXの25倍と比べればXMのレバレッジ制限後の500倍や200倍のレバレッジであっても十分大きく、より現実的なトレードをするきっかけになることもあります
レバレッジ制限されたあとでもトレードに影響がないということが理想ですね。
CFDについては、為替の1,000倍などの最大レバレッジは最初から適用されず、CFDごとに最大レバレッジが定められていることを覚えておきましょう。
XMのCFD関連記事:【CFD・原油・ゴールド】海外FXではどうか?知らなくてはいけないこと
仮想通貨CFDについて:XMTradingに仮想通貨CFDが登場!BTCのスプレッドなどスペックをチェック!
最大レバレッジが違う通貨ペア
XMではCFD銘柄のほかに、すべての口座タイプを対象に最大レバレッジが違う為替の通貨ペアがあります。
MT4とMT5プラットフォームに共通です。
EURDKK、EURHKD、GBPDKK、USDDKK、USDHKD、USDCNH、EURRUB、USDRUBのレバレッジは最大50倍、
USDTRY、EURTRYは最大100倍となっています。
CHFを含む全通貨ペアの最大レバレッジは400倍です。
DKKとはデンマーク・クローネ
HKDとは香港ドル
CNHとはオフショア人民元
RUBとはロシア・ルーブル
CHFとはスイス・フラン
海外FXのレバレッジ制限への対策
海外FXではポジションの保有中にもレバレッジが制限されてしまうこともあるので、
有効証拠金が増えることによってレバレッジ制限がかかりそうな「節目」に差しかかるときに、証拠金維持率がギリギリとなるようなポジションを保有しないことです。
XMはレバレッジが制限される旨を公開しているので、事前にこのようなことを知っておくだけで違います。
リスクをおさえたトレードをする場合に、最初から口座の最大レバレッジを200倍にしておくというのもいいかもしれません。
個人的には、あまり大きすぎるレバレッジにこだわる必要はないということになりますが、
それでもレバレッジ制限に不満があるのなら複数業者に分けることがいいと考えています。
ちなみにXMでは「1回の注文における最大ロット数」と「最大で持つことのできるポジション数」にも制限はありますが、レバレッジ制限と比べてこちらは意識する必要はないです。
「最大レバレッジ」より「適切なレバレッジ」

海外FXの「最大レバレッジ」というものは諸刃の剣で、資金を増やしやすく、減らしやすくもするものです。
身の丈に合わないオーダーが通ってしまうので「増やせた資金でさえ一瞬でゼロに戻ってしまうこと」が「最大レバレッジ」の怖さです。
結局はレバレッジは使うもの次第。
レバレッジの怖さを知り、正しい使い方を知ればレバレッジは大きな武器となります。
重要なことは、最大レバレッジ関係なしに「適切なレバレッジ」でトレードできるようになること。
レバレッジで考えるというよりはロット数量と損切りラインを考え、ポジションを保有したあとの証拠金維持率をみるべきですね。
自身のスキルとリスク許容度に見合わないロットを取らないこと。
価格変動が激しい銘柄やタイミングのときには、ロットを落とすなど臨機応変に対処できることが大事です。
XMのレバレッジ制限についてのまとめ
- 海外FXであっても口座資金によって最大レバレッジは制限される
- FX業者が運営していくためにレバレッジ制限は仕方のないこと
- レバレッジ制限されるタイミングには注意すること
- XMでは400万円ほどを超えると最大レバレッジは500倍に制限される
- 最大レバレッジ500倍や200倍でも十分大きい
- 最大レバレッジ関係なしに適切なロットでトレードできるかが大事