今回はExnessの「スプレッドと手数料」について解説します。
Exnessの取引口座ごとのスプレッドおよび手数料の違いと、ほかのFX業者と比べてどうなのか?など、おもに「スプレッド・手数料」に焦点をあてて書いています。
Exnessの口座タイプごとのスプレッドおよび手数料
Exnessではスタンダード、上位口座としてロースプレッド、プロ、ゼロの合計4種類の口座タイプがありますが、
1,000USDを超える入金ができるのなら上位口座(ロースプレッド、プロ、ゼロのいずれか)を選んだほうがいいでしょう。

ロースプレッド口座とゼロ口座は、スプレッドが狭いかわりに外だしで手数料がかかる口座タイプです。プロ口座は手数料なしでスリッページをおさえた即時約定タイプ。
口座タイプ「ロースプレッド と ゼロ の違い」について:
ロースプレッドとゼロのどちらもスプレッドは狭いですが、
ゼロは名前のとおりほとんどの通貨ペアのスプレッドがゼロ(0)ですが、手数料がロースプレッドより若干高いのがゼロ口座となります。
スプレッドがより狭い分、手数料が高くなっているという違いがあるだけでトータルの取引コストではゼロとロースプレッドでそこまでの差はないですし、
さらにドル円など通貨ペアによってはロースプレッドとゼロの平均スプレッドすら差はなく手数料も同じというように大きな違いはありません。
しいていうならば、ロースプレッドは一番新しい口座タイプなので、ゼロのほうが海外FX業者によく見られる(昔ながらの)手数料外だしの口座タイプです。スプレッドは経費にはできないので外出しの固定手数料を多く取りたいかによって選びます。
以下は主要通貨ペアの「平均スプレッド」と「手数料」です。ついでにストップレベル(すぐに指値、逆指値をおけるか)と最大レバレッジとスワップについても記載しています(レバレッジは状況により変動)。
※平均スプレッドは変動していきます
追記:2022年3月ごろよりExnessではほとんどの銘柄でストップレベルがゼロになっています。
ドル円(USDJPY)
平均スプレッド(pips) | 手数料(ロットごと / 片道) | |
スタンダードの「USDJPYm」 | 1.1 | なし |
ロースプレッドの「USDJPY」 | 0 | 3.5 USD |
プロの「USDJPY」 | 0.7 | なし |
ゼロの「USDJPY」 | 0 | 3.5 USD |
ドル円は最大レバレッジ2,000倍(マージンは0.05%)。
スワップは金利によって変動していくので、現在のスワップはMT4 / MT5の通貨ペアごとの「詳細」から確認してください。
スワップフリーレベルが「拡張」になればスワップなしとなる。
ユーロドル(EURUSD)
平均スプレッド(pips) | 手数料(ロットごと / 片道) | |
スタンダードの「EURUSDm」 | 1 | なし |
ロースプレッドの「EURUSD」 | 0 | 3.5 USD |
プロの「EURUSD」 | 0.6 | なし |
ゼロの「EURUSD」 | 0 | 3.5 USD |
ユーロドルは最大レバレッジ2,000倍(マージンは0.05%)。
すべての口座タイプでロングはマイナススワップ、ショートは0スワップ。スワップフリーレベルが「拡張」になればスワップなしとなる。
ポンドドル(GBPUSD)
平均スプレッド(pips) | 手数料(ロットごと / 片道) | |
スタンダードの「GBPUSDm」 | 1.2 | なし |
ロースプレッドの「GBPUSD」 | 0.1 | 3.5 USD |
プロの「GBPUSD」 | 0.7 | なし |
ゼロの「GBPUSD」 | 0 | 4.5 USD |
ポンドドルは最大レバレッジ2,000倍(マージンは0.05%)。
スワップフリーレベルが「拡張」になればスワップなしとなる。
オーストラリア・ドル(AUDUSD)
平均スプレッド(pips) | 手数料(ロットごと / 片道) | |
スタンダードの「AUDUSDm」 | 1.4 | なし |
ロースプレッドの「AUDUSD」 | 0.2 | 3.5 USD |
プロの「AUDUSD」 | 0.9 | なし |
ゼロの「AUDUSD」 | 0 | 5 USD |
オーストラリア・ドル(AUDUSD)は最大レバレッジ2,000倍(マージンは0.05%)。
スワップフリーレベルが「拡張」になればスワップなしとなる。
ゴールド(XAUUSD)
平均スプレッド(ピップ) | 手数料(ロットごと / 片道) | |
スタンダードの「XAUUSDm」 | 20 | なし |
ロースプレッドの「XAUUSD」 | 6.2 | 3.5 USD |
プロの「XAUUSD」 | 12.5 | なし |
ゼロの「XAUUSD」 | 0 | 8 USD |
ゴールドの最大レバレッジは2,000倍ですが、毎日の休憩から30分以内の取引には1,000倍以下に制限されます。
XAUUSDペアはスワップフリーレベルが「拡張」からスワップなし(ロング / ショートともに0)になりました。
(昔は「スタンダード」でもスワップフリーだったので改悪されました…)
Exnessの「仮想通貨ペア」のスプレッド・手数料について詳しくはこちら:【ExnessのビットコインFXのスプレッド】仮想通貨の「スプと手数料」のまとめ
ExnessのスプレッドはほかのFX業者と比べてどうか

国内FXと比べてどうか
大手国内FXのGMOやDMMではドル円のスプレッド0.2まで狭くなっています(国内FXで外だしの手数料というのは一般的でない)。
ただし海外FXと国内FXではトレード方法がまったくかわってくるので、意外にもスプレッドを理由にして海外FXか国内FXかを選ぶことはないのでは?と思っています。
使える取引プラットフォーム、まとまった資金でやるのか少額でやるのか、求めるレバレッジの大小、取引ボーナスの有無、追証の有無など、海外口座か国内口座かの選定基準はもはやスプレッド外の問題となる。
ほかの海外FX業者と比べてどうか
XMやGEMFOREXなどボーナスのあるFX業者ではスプレッドは広くなります。
海外FX業者で「スプレッドが狭いタイプの海外FX業者」となるとAxiory、Titan FX、Tradeviewがメジャーどころです。ほかにしいていうならば新しい業者で一部のトレーダーに人気がでてきているのはThreeTraderとなっています。
Exnessの「ロースプレッド口座およびゼロ口座」のドル円の1ロットごとの外出しの手数料は3.5ドル。
Axioryの「ナノスプレッド口座」の1ロットごとの手数料は3ドル、往復6ドル(約600円)。
Titan FXの「Zeroブレード口座」の1ロットごとの手数料は3.5ドル(ドル円の平均スプレッドは0.33)。
Tradeviewの外出しの手数料は1ロットごとに片道約250円、往復約500円。
上記のどの業者であってもFXブローカーとしてまずまずの信頼性があってスプレッドは狭いので「わるい選択にはならない」と思いますが、各業者ごとに少しの付加価値の違いがありますね。
Exnessにボーナスはないですが、スワップゼロ、ストップアウト0%、豊富な仮想通貨ペアをトレードできます。
Titan FXは老舗でスプレッドは狭いですがとくに目立つキャンペーンを打ち出してくることはないです。Tradeviewは玄人向きでEAを使うトレーダーに人気がありました。
Axioryにはお正月などにボーナスキャンペーンがあります。ThreeTraderは新興業者ですが取引量ごとにアイテムと交換できるプロモーションがあったりします。
Exnessにおいても取引量に応じて自動的にプレミア会員となるランク制度があり、プレゼントを送ってくれるという嬉しい特典はあります。
現在もExnessのスペックはグレードアップされており、
2022年は、BTCUSD、USOIL、XAGUSD、LINKUSD、UNIUSDのスプレッドが引き下げられました。
そのあともBTCUSDの固定手数料の引き下げ、インデックス(指数)のスプレッドが引き下げと、まだまだ進化しています!